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様々な頭痛の概要
今や頚部痛・腰痛は国民の生活習慣病と言われる程、一度は皆さん経験したことがあるのではないだろうか?実は頭痛の症状も多くの方が悩み、苦しんでいるのが現状です。頭痛といっても人によって様々な症状があり、重篤な状態から軽症な状態、日によって痛む場所が異なるといったこともあり、結局薬の服用に頼るのが現状である。頭痛の症状として多く耳にするのが、側頭部が痛い・後頭部が痛い・目の奥まで痛い・片頭痛持ちだ・仕事後が辛い・吐き気・全体的に痛いなど多岐に渡る。ここでは頭痛の種類について分けていく。①日常の生活が関与した頭痛②慢性的な頭痛③重篤な状態の頭痛です。それでは順番に理解していこう。
日常生活が関与
日常生活は人の環境によって左右されます。例にあげてみよう。
- PC作業が主で、眼を日々酷使している
- スマホを電車の中、寝る前に毎日使用する
- 姿勢が悪い
- 下を見る作業が多い
- 体内に炎症を引き起こしやすい食事が多い(油物、糖分の過剰摂取、小麦の摂取など)
- 日々ストレスを感じている
- 同じ姿勢でいることが多い
- 交通事故で頚部捻挫をしたことがある
上記はあくまで例です。何故このような生活が頭痛に関与するかはリハビリのところで解説します。上記のような症状を呈し、緊張性頭痛や片頭痛をお持ちの方が非常に多いです。
慢性的な頭痛
大きく分けて『片頭痛』『緊張型頭痛』『群発頭痛』があります。
『片頭痛』
こめかみあたりに脈を打つような痛みを呈し、重い場合は動けなくなることもある。音や匂いが気になり、嘔吐・吐き気を伴うこともあります。
『緊張型頭痛』
日常生活と大きく関わり、セラピストの適用だと考えます。頭全体が重く感じ、頚部・肩こりを合併することが非常に多いです。外来リハビリを経験してきて感じることは、痛みの経過や既往歴を聞くと片頭痛持ちという方が非常に多く、悩んでいる方がたくさんいらっしゃいました。頚部や肩に症状があって外来受診される方の多くは、【頭痛もあります】と答えますが、頭の位置や姿勢、頚部のポジションや皮膚や筋肉の緊張緩和で症状改善が期待できます。
『群発頭痛』
一定期間に集中して頭痛が起きます。一定期間に起こる頭痛のため、原因がはっきりしていません。この場合、いつ・どこで・どのくらいの時間・どんな痛みなのか・痛みの部位は変化するのかなど、時間経過をメモにとることで、解決策のヒントとなるかもしれません。
重篤な頭痛の状態
重篤な状態とは、文字通り命に関わるような脳血管の障害(脳出血や腫瘍)の前駆症状、感染症、耳の疾患のメニエール病などいつもと違う耐え難い頭痛の症状です。いつもと違うと感じた場合は、早めに医療機関に受診することをお勧めします。
セラピストとしての対応
ここまで読んで頂いた方ありがとうございます。症状や該当している項目はありましたでしょうか?頭痛の症状は一つではなく、頭痛の症状といっても多岐に渡り、一概にこれが原因だと言葉に表すのが難しいのは理解いただけたと思います。複雑に絡みあった症状の中に自身が埋もれないように、まず『いつ・どこで・どのくらいの時間・どんな痛みなのか・痛みの部位は変化するのか』など時間経過を知る必要があります。薬に頼らない生活ができるにこしたことはないですよね?
セラピーをするにあたって、症状の自身の頭痛の経過・歴史を知ること、把握することが症状改善の近道になります。この症状や診断だからこれが良いという絶対的な治療法は残念ながらありません。⇒薬が効果ないというわけではないですよ。
人それぞれ症状が違うので対応が異なるのは当たり前ですよね。前述したように症状は複雑に絡みあっていますので、診断名に惑わされないように気をつけましょう。診断名が分かり、全ての人が救われるなら苦労しません。 日常生活のちょっとした気づきでも症状緩和する可能性がありますので、片頭痛だからとか、緊張型頭痛だからこれで治療が良いということではないので、諦めずに自身の症状について整理してみると良いと思います。