今回のテーマは頭痛と水分の関係です。意外と知られていないかもしれませんが、水分量の不足は頭痛に関係しています。人間の体内は60%水分で構成されていると言われていて、水分の不足によって生じる様々な症状が頭痛を引き起こす要因となります。ではどういった事が上げられるでしょうか?
適切な水分量とタイミングとは?
厚生労働省推奨によれば、成人が1日に必要とする水分量は2.5Lです。年齢や体重によって多少ばらつきがあります。細かい計算式は以下のようになります。
【計算式】
体重(kg)×年齢別必要量(ml)=必要水分量
【年齢別必要量】
- 30歳未満・・・40ml
- 30~55歳・・・35ml
- 56歳以上・・・30ml
自分の年齢と体重に合わせて目安を知っておくと良いです。2.0Lというと『飲めない』『多い』イメージを持つ方もいるかと思いますが、食事に含まれる水分量も含みます。飲むタイミングの目安としてコップ6~8杯と考えると良いです。朝と風呂後、寝る前に一杯、日中に500ml、夜の食事と分けて考えると、達成しやすいです。常温の水を摂取することで腸への負担を減らし、代謝もアップすることが期待できるので、併せて取り組むと良いです。
ポイント:一度の大量摂取は禁物。身体が一度に吸収できる水分量は、200~250mlと言われているためです。大量に摂取しても尿として排出されるため気をつけましょう。こまめな水分補給が大切となります。
水分不足によって起こる頭痛症状
もし水分が不足した場合、体内では様々な症状を引き起こします。まずはじめに喉の乾き、食欲不振、イライラ、体温上昇、頭痛へと発展していきます。
水分不足による脱水症状を引き起こす頭痛や吐き気のメカニズム
水分不足→脳への血管が拡張→周囲の神経を刺激→
血流の流れ悪化→脳への酸素・栄養不足。
脳の血流が低下した場合自律神経が働き、不足した酸素を取り込むため脳血管は拡張した結果、頭痛や吐き気を引き起こすようになります。
気をつけるべき水分の取り方(適量なカフェインについて)
水分を毎日摂取していても、摂取している種類によっては、水分不足が生じる可能性があります。特にコーヒーやお茶などに含まれるカフェイン量の摂取には注意が必要です。なぜならば、カフェインは利尿作用があるからです。せっかく摂取した水分が体から排出されては、脱水を引き起こす危険性があります。一日の大半がコーヒーとお茶で済ましているという方は、頭痛を引き起こす要因を持っているので、麦茶や水を摂るなどして工夫をすると良いと思います。またお酒の飲み過ぎも脱水の要因となるので注意が必要です。コーヒーはコップ2~3杯内であれば、脱水を引き起こさない量となるのでそれ以上必要な場合はデカフェを飲むことをお勧めします。
頭痛と水分の関係
日々の水分摂取に気をつけることで、血流は良くなります。ドロドロした血液の状態では脳に効率的な栄養が送られないため、こまめな水分摂取が大事です。
水分をしっかり摂取することで細胞も快適な環境となり、代謝も細胞も活性化します。
逆に水分摂取量が不足すると、血液量も減少するのでドロドロした血液となります。その結果、脳の血液への栄養がうまくいかないので、身体の活動性は落ち、イライラ、ウトウト、ボーっとする、頭痛へと変化していきます。