皆さん自立神経の働きはご存じですか?2020年以降コロナにより世界変化し、日常生活の活動制限、ストレスの増加、テレワークの増加により屋外に出る事が少なくなり、運動する機会も減りました。部屋で過ごす事でゲームをする機会やスマホを見る機会も多くなったかと思います。そんな中で体調不良になる方が後を絶たない状況です。そこで自立神経のしくみと頭痛について話していきたいと思います。
自立神経とは?
自立神経とは生命を維持するために24時間働き続けています。全身の器官をコントロールする神経で交感神経と副交感神経とに分かれます。
交感神経とは
主にエネルギーが使われる時に活動します。身体の活動性を生みだす神経系です。
心体が活動的で興奮しているときに優位に働きます。体温上昇や脈拍増大、筋肉の収縮やストレスを感じる時に増大します。
副交感神経とは
副交感神経は身体を休息させる神経系です。心体がリラックスしているとき、夜間や食べ物を消化しているときに優位に働きます。
心拍数を落ち着かせたり、血圧・拍動・体温などを下げ、心身の緊張がほぐれるように調節しています。
睡眠・休息によって疲労回復が期待できるのも、副交感神経の働きによるものです。
自立神経の乱れる原因とは?
主には強いストレス、生活習慣の乱れ、ホルモンバランスの変化などが上げられます。
人間関係や仕事での悩み、不安、強いプレッシャーといったストレスが原因で、交感神経系が優位な時間帯が長い状態が続くことがあります。交感神経と副交感神経とのバランスが崩れ、自律神経の乱れの要因となります。対人関係が苦手といった方は特に注意が必要です。
野菜不足の生活がしばらく続いたり、昼夜逆転の不規則な生活習慣、偏食、睡眠不足の乱れは、交感神経が神経が休まらず、リラックスできない状態が続きます。
一人一台が当たり前となったスマホの普及によって、長時間のスマホの使用は自律神経に悪影響を及ぼします。睡眠1時間前のスマホやタブレットの使用は、交感神経優位の状態となりリラックスした状態で睡眠が取れないため、自律神経のバランスが崩れます。
女性に多い女性ホルモンの減少が引きおこす更年期障害が、ホルモンバランスの乱れを引き起こします。月経といった生体サイクルも原因になります。
自立神経と頭痛の関係
自律神経が乱れる事で様々な頭痛を引き起こす要因となります。
体温調節がうまく整わなかったりする頭痛や、首・肩こり、息苦しさ、めまいや吐き気、冷え、食欲不振などがあります。また精神的に不安定になりやくかったり、イライラしたりします。
自立神経と食事
バランス良い食事を摂るように意識することは言うまでもないことですが、自律神経を整えるのに最適とされる成分としてトリプトファンというのがあります。これは脳内物質のセロトニンの材料となるものです。セロトニンが別名幸せホルモンとも言います。脳内物質のセロトニンは気持ちをリラックスさせ、ストレスを抑制する効果があります。
トリプトファンが豊富なもの
バナナ、豆腐などの大豆食品、雑穀、鶏むね肉、乳製品を意識的に摂取すると良いです。
自立神経と運動
大人になっても適度な運動は自律神経を整えるに最適と言えます。有酸素運動であれば一日30分のジョギングやウォーキングを目指して見ると良いかと思います。他にはヨガやピラティスも効果的です。
自立神経と頭痛改善までのまとめ
自律神経によって引き起こす頭痛は、全身まで影響を及ぼします。適切な食事と睡眠、適度な運動はとても大切であります。大人になるとつい乱れがちな食生活、睡眠に影響を及ぼす寝る前のスマホの使用、ついさぼりがちな適度な運動など明日から一つでも始めてみると良いかと思います。臨床経験から考えている事として、「背骨の状態」「姿勢」「筋肉の凝り」は自律神経の不調の改善に大きく関わります。姿勢が悪いと、自律神経の働きが悪くなり、呼吸も浅く、緊張しやすい状態を引き起こすからです。最後まで読んでいただきありがとうございました。治療が必要だと感じましたら、ご連絡下さい。