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そもそもモビライゼーションとは
モビライゼーションっていう用語は聞いたことあるが、良く知らないという方のために解説します。私が資格認定受けているCFMT(Certificated Functional Manual Therapist)は日本語に訳すると、【全米認定機能的徒手療法士】になります。これだけでは何のことか良くわからないですよね。
モビライゼーション=動きを出すこと
と定義づけしています。世の中には関節・神経・筋・内臓・骨などに対するモビライゼーションが存在します。それぞれ問題を抱える組織に対して、動きを作る時に行うアプローチの総称としてモビライゼーションという言葉を使います。
頭痛にどう関係してくるのか?という疑問を感じる人のために、これからお話します。
頭痛には様々な症状・原因がある中で、
- 過度に筋が緊張している
- 神経の緊張が強い
- 頭蓋骨の位置がずれている
- 頸椎の関節がずれている
などの要因と姿勢や生活環境が複雑に関与しているというのが以前の記事でお話した通りです。そこで解決する手段の一つにモビライゼーションを用いるわけです。CFMTを取得するためには、関節・神経・筋・内臓・骨に対するモビライゼーション技術を要求されます。7教科の筆記と実技の両方80%以上で合格、どれか一つが未熟でも不合格となる険しい試験であり、自分にとっても高い壁に立ちむかう挑戦する気持ちが必要となります。日本ではまだまだ認知度が少ないですが、アメリカではCFMT取得者に治療を受けたいと相談があるほど、認知されています。まだ日本に数名しかいないCFMTが今後増えると、活躍の場が広がると感じています。
モビライゼーションの最大の特徴
①熟練された触診技術
②他にはない多角的に統合されたアプローチが可能
③対象者は日常困っている方からスポーツの現場まで
大きく分けて三つに分類してみました。
①熟練された触診技術
医療従事者≠触診技術がある
この考えは間違っています。学校で教わることは限りがあるので、現場に出てからどれだけ練習するかが重要です。どの仕事も最初からできるわけではありませんよね。私も最初はとても苦労しました。未だに解剖学を確認しながらイメージして触診しています。
骨・筋・神経・靭帯・関節・内臓の違いを正確に分けて触診し、問題があるかないかを確認して必要に応じて治療していきます。このブログでは頭痛がテーマですが、実際の試験では頭から足まで全ての体の構造が問われるので、全身を把握していると言えます。上肢では蝶形骨・下肢では尾骨が重要と言われたりします。頭痛では、蝶形骨をモビライゼーションしていきます。
②他にはない多角的に統合されたアプローチが可能
モビライゼーション=動きを出すこと
と説明しましたが、痛みの原因、動かない原因となっている要素が違えば、当然治療内容も異なります。多くの場合、複雑に絡みあっているのでそれぞれの引き出しが必要となります。それを可能としているのがファンクショナルモビライゼーション(FM)です。時には動きを観察しながら、制限となっている組織を見つけ出すことが出来ます。このFMでは動きの制限は『キング』と呼ばれています。この『キング』を治療することで劇的に症状の改善が期待できます。他のアプローチと大きく異なる点は脳への教育が大切という概念を持ち合わせています。症状改善を持続するために、アプローチしています。
③対象者は日常困っている方からスポーツの現場まで
熟練した技術を駆使して、実際にアメリカではCFMTが不妊治療にあたり、歯科医と連携して顎関節の治療や、尾骨の治療、スポーツ現場など様々です。日本でも充分通用すると思います。病院に行かなくとも困っている方はたくさんいるのが実情ではないでしょうか。病院に行くレベルではないけど・・・と思っている方も対象ですよ。治療からメンテナンスまでしっかり対応きるのがこの資格の武器とも言えます。
私の師匠でもあるYoshiさんが目の前で実際に何度も良くしている姿を見て、こうなりたいと思ったのを鮮明に覚えています。念願の資格取得をして、セラピストとして今後も活動を広げていきたいと考えています。興味がある方は連絡下さい!!
マッサージとの違いは?
最後にマッサージの違いについてです。Massageがダメというわけではないです。私も手技として軽擦法・指圧・揉捏を教わり必要に応じて行います。難点を挙げるとしたら、人によって落としてはいけない筋があるので、把握していないと症状悪化する恐れがあります。その点FMは身体の反応を確認しながら、筋への教育も行えるので安心と言えるでしょう。