症状把握しよう
頭痛の症状はいくつ当てはまる?という記事で説明したように、頭痛の症状は複雑に絡みあっているのが理解いただけたと思います。ではどうするかが重要となってきます。症状の原因となるものは、日常の中でありふれており、改善に繋がることは多々あります。普段から専属のお医者さんが、そばにいる方はほとんどいないと思いますので、日常改善できることから紹介していきます。
Contents
姿勢からの影響
知らない方も多くいらっしゃると思うので、筋肉の繋がりについてお話します。実は解剖で解体していくと筋膜は頭の頂点から足先まで繋がっていて、筋肉の回りを覆っています。姿勢が悪いと筋膜が引っ張り合い、頭が足先方向に引っ張れる状態となります。それが頭痛を誘発していることがあります。姿勢が悪い典型例としては、
- よく猫背といわれる
- 顎が上がっている
- ショウウィンドウに移った自分の姿が丸まっていてはっとした
- スマホ操作の立ち・座り姿勢(通勤・通学)
- 無意識な状態でのソファや椅子の座り方
- 赤ちゃんの抱っこの姿勢
- 仕事中の椅子の高さ・PCの位置が合っていない
上記のようなことが挙げられます。繰り返される日常によって、知らずうちに頭に存在している皮膚や筋膜が引っ張られ、緊張を引き起こし痛みとなります。
肩、頚部からの影響
頭は何処で支えられているかを考えると理解できるかと思います。頭は頚部・肩から繋がり、多くの筋肉も頚部から、頭部へとついています。そのため、頚部や肩甲骨の位置が悪いと当然それを支えにしている頭部は不安定な状態となります。何か高い物をとる際、土台がしっかりしていれば、安心できますが、ふらふらしていると、不安となり体が硬直するのは想像できると思います。体も同じで、いかに土台(頭より下の胴体部分)の近くに頭が位置しているかが重要となります。
こんな人は要注意
- 背中が丸くて肩甲骨が動かない
- 腕が耳の後ろまで上がらない
- ストレートネックと言われた
- 普段頭より上に腕を上げる習慣がない人
- 体操・運動習慣がない人
外傷や交通事故による影響
私も交通事故の経験があるため、事故による頭痛を経験しました。事故する前は全く痛みがなかったのに痛みがしばらく続きました。日によって様々ですが、頭痛を伴うこと・頚部痛を誘発すること、体温が上がり仕事に集中できないことなどが挙げられます。事故によって損傷を受けると、頚部の関節、頚部筋の損傷を伴います。それにより、通常頭を支えられていたはずの筋が不安定な状態となり、頭も支えづらくなることで頭痛が誘発されます。
また暴力を受けることでも、頭痛を呈することがあります。頭蓋骨の位置がずれ、常に神経が緊張状態にある方もいます。日常の中でリラックスする時間(気を抜く)というのは実はとても重要です。
食事や脳からの影響
食事が重要だというのは言うまでもありませんが、どういった内容の食事をしているかが重要です。炭酸飲料やスナック菓子の過剰摂取、油の多い食事、ミネラルの不足、抗酸化作用のあるビタミンの摂取の不足は、体内への炎症を引き起こしやすく、体内に炎症反応が高まると、痛みを感じやすくなります。脳内では痛みが長く続くと、ストレスを感じ、痛みがとれず、むしろ痛みが広がっていくという現象が起き、疲労回復が遅れるという悪循環に陥ります。もし思い当たる方は食生活の見直しを検討してみると良いかもしれません。
疲労回復の遅れ ⇒ 悪い食事 ⇒ 炎症反応 ⇒頭痛発生
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糖分摂取 ← ストレス
原因を整理しよう
頭痛の症状と原因の組み合わせは無数に存在することがおわかりいただけたと思います。頭痛の症状が合併することが多いのと同じように、原因も一つではないことがあるので、これを機会に考えらえる可能性を一つ一つ発見し、解決するヒントとなれば幸いです。