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`リハビリから考える原因と改善方法

頭痛と筋肉の関係

頭痛に関わる筋肉の関係性について詳しく解説していきます。頭痛で多い症状でこめかみや側頭部が痛い後頭部が辛い眼の奥や眼の周辺が辛い首の筋肉が張るといった事があります。理由は様々ありますが、今回は頭痛に関係する筋肉に絞って前面、側面、後面に分けてお伝えします。

頭痛と筋肉~全体と顔面の筋

人間の体に備わる筋肉の数がどれくらいあるかご存じでしょうか?生命活動を維持していくために必要とされる筋肉は、大・小の筋肉合わせると大体600を超える筋肉が存在しています。心臓を動かしている心筋や内臓の消化を助ける役割の平滑筋と呼ばれる筋も含まれます。それ以外は骨格を構成する骨格筋と呼ばれます。その中で、頭痛の関連している筋肉のは顔面筋があります。顔面筋にも30種類以上の筋肉が存在し、状況に応じて喜怒哀楽の表情を作っています。表情筋を普段から動かすことで脳への刺激が高まり、脳の活性化、頭痛軽減を期待できるので、普段から動かすことを心がけると良いと思います。

臨床上、頭痛をお持ちの方でよくあるケースとして、額の部分の前頭筋、眼の周辺の鼻根筋皺眉筋(しゅうび筋)側頭筋咬筋後頭下筋群の緊張が強い場合が多く見受けられます。

頭痛と筋肉~前面の筋

前面の筋で最も重要とされる筋は頸長筋という筋です。なぜ重要かというと頚部のインナーマッスルだからです。インナーマッスルという言葉は皆さんも一度は耳にしたことがあるかと思います。代表的なのは体幹のインナーマッスルで腹横筋や腸腰筋や多裂筋というのがそれに該当します。頸長筋は頚部の前面の椎体から着いていて、体幹の筋まで筋膜で繋がっています。この頸長筋が働かなくなることで、頚部痛や肩痛頭痛を引き起こします。

①交通事故によって引き起こす頭痛

交通事故によって主に上記のような筋が損傷を受けます。リハビリで来院された方の多くは痛みを伴います。損傷を受けた筋は痛みが続き、嘔吐吐き気倦怠感、頭が重いの症状があります。また頸長筋が働かない事で頭部の重さを正常に保つのが難しくなり、頭痛へと発展します。

②長時間のスマホ操作

長時間のスマホ操作では頭の位置が体から遠ざかり、後頭部の痛みや頚部、肩痛を伴います。体幹の筋も発揮されないので、頭を支えるのが難しくなります。

頭痛と筋肉~側面の筋

①側頭筋~咬筋~内側翼突筋

側頭部の筋として代表的なのは側頭筋咬筋と呼ばれる筋肉があります。主に咀嚼する筋肉と言われ、かみ癖が強い場合に片方もしくは両方で筋肉の緊張があり、頭痛も伴います。また内側翼突筋という筋も咀嚼する筋で側頭筋→咬筋→内側翼突筋の筋連結しているため、顎の内側を触診すると筋肉の緊張が強い場合があります。かみ合わせが悪い場合も頭痛を引き起こす可能性がありますので、その場合は歯科を受診を検討すると良いでしょう。

②蝶形骨って何?

蝶形骨正面像

頭部の側面で筋の他にとても重要とされる骨があります。それは蝶形骨と呼ばれる骨です。名前の通り蝶のような形をしています。医療の中ではとても重要視されている骨になります。頭痛の要因としても必ず治療する場所です。図をみても分かるように、眼の周辺のこめかみ辺りに蝶形骨があることが分かります。なぜ重要かと言いますと、蝶形形は実に9種類14個の骨と連結しています。また頭を守るために大切な硬膜と呼ばれる膜とも連結しており、様々な影響を受けやすいと言えます。そのため、頭痛がある方の多くは、蝶形骨を触診すると堅さがあり、痛みが生じやすい部分となっています。蝶形骨の位置が整うと、頭のバランスが整うだけでなく、頭痛の改善頚部や肩関節の可動域改善にも繋がっていきます。

蝶形骨はピンク色

頭痛と筋肉~後面の筋

頭痛の方に限らず、頚部痛、肩痛、肩こりの多くの症状は後頭部に痛みが伴います。なぜ頭の後ろが辛いのか?

答えは単純です。後頭部には沢山の筋の連結があるからです。頭を支えるために多くの種類の筋が存在しています。代表的なものとしては、僧帽筋、肩甲挙筋、板状筋、後頭下筋群(大後頭直筋、小後頭直筋、上頭斜筋、下頭斜筋)があります。胸鎖乳突筋も近くを走行しています。これらの筋は普段の姿勢も影響しやすく、悪い姿勢が続くと頭支えるが辛くなり、筋の張りから頭痛へと発展していきます。

頭痛と筋肉まとめ

頭痛に関連する筋について前面・側面・・後面から解説してきました。筋の要素は頭痛に大きく影響しているのが分かるかと思います。顔面の筋肉の緊張による頭痛や姿勢からくる頭痛自律神経の問題緊張性頭痛顎関節の問題と様々です。自分がどのタイプに当てはまるのか、考えるヒントになれば幸いです。以下は顔面のケアとして大切なあいうえお(あおいうべ)体操です。簡単に自宅でできますので時間のある時に試してみて下さい。